一日の終わりに、その日の感情や出来事を振り返ることを目的とした日めくりカレンダーを制作しました。
何気なく過ぎていく日常の中にある感情や記憶を可視化し、日々の積み重ねとして残していくことを意図しています。
A7サイズのコンパクトな仕様とし、使う人が無理なく続けられるよう、日常のリズムに寄り添った設計としています。各ページには顔の輪郭のみをあらかじめ配置し、口や表情を描き足すことで、その日の感情を直感的に記録できる構成としています。言葉にしづらい感情でも、最小限の行為で表出できるようにすることで、記録のハードルを下げることを狙いました。
素材に、トレーシングペーパーを選び、ページを重ねるごとに過去の記録がうっすらと透けて見えることで、記憶の連続性や時間の積み重なりを視覚的に感じられるよう工夫しました。大切にしたい日は特に大切に、忘れてしまいたい日には破りやすく丸めやすくなっています。上部のみを糊で綴じる天のり仕様とし、一日をめくるという行為を通して、その日の感情と向き合う時間が自然に生まれるようにしました。
また、現在は月に一度、色が現れる仕様とし、日々の中に小さな変化や楽しみを生み出しています。今後は、毎日のページにデザインを施したバージョンや、人物モチーフを取り入れたオーダーメイド展開なども視野に入れ、日常に寄り添うプロダクトとしての商品化を目指しています。
日々の中で見過ごされがちな感情や時間に目を向け、それらをすくい上げる体験を生み出すことを目指しました。手に取る人それぞれの日常に寄り添い、使うことで価値が深まるプロダクトを目指しています。

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